大学入試、脱「受験英語」へ・・・英検®など利用拡大
国公私立大学の一般入試で、実用英語技能検定(英検®)など民間英語テストの利用が広がっている。
成績が一定レベルであれば英語試験を免除したり、英語試験の点数に加算したりする。これまでの受験英語から脱却し、実践的な英語力を問う方向の表れで、文部科学省も導入を促している。
民間テストは「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく取り込み、より実践的とされる。
大手予備校によると、今春の入試までに導入したのは27校。来春の入試では、5月末時点で青山学院大学や東京理科大など9校が新たに導入を決めており、さらに増える見込みだ。
大学入試での民間英語テスト利用例
※立教大は2016年度入試で導入
立教大(全額分の一部入試)
英検®準1級以上やTOEFL42点以上などの成績があれば、英語試験は課さない。
長崎大(多文化社会学部)
英検®準1級以上やTOEFL61点以上などの成績があれば、大学入試センター試験の英語満点とみなす。
国際基督教大(教養学部の1部入試)
独自の英語試験は行わず、TOEFLなどの成績をそのまま利用。
山口大(国際総合科学部)
英検®やTOEFL等の成績に応じて二次試験の英語(400点満点)に10~30点、小論文(600点満点)に20~60点を加算。